これまで、ホームページにおけるブログの重要性や、キーワード選定の重要性などをお話ししました。
今回は、ブログを書く時のタイトルについて考えてみましょう。
これまで、ブログのタイトルは、SEO上で決定的に重要とされてきました。タイトルの長さは何文字がよい、タイトルの初めの方にキーワードを入れた方がよい、キーワードを二回入れると入れすぎのためスパムとしてペナルティを課せられるなど、SEOの技術的観点からタイトルの付け方の諸説が時代とともに変遷して説かれてきました。
ところが最近では、このような技術的な観点からのタイトルの付け方は、SEO上であまり効かなくなってきたようです(あくまでも、過去に比べると、です)。
Googleは人工知能を採用したということは先にもお話しした通りですが、これはすなわち、SEO対策と人間に対する対策(すなわち普通のマーケティング)とが近づきつつある、ということです。
SEO対策をするために特別なことをする必要はなくなりつつあり、人間が見て真に良いものをつくれば、それが検索エンジンでも評価される時代になりつつあるのです。
とは言うもののGoogleの人工知能も完全なものではなく、SEOも人間も両方を視野に入れた対策が必要なのが現状です。
実際、現在でもタイトルはSEO上、かなり重要な位置を占めていて、まずはタイトルの中にキーワードを一つ含めるとよいでしょう。
そして、それ以上に大切なのは、ページの内容を適切に反映したタイトルにするということ。どんなにタイトルが立派で、キーワードが含まれていても、ページの内容が全く関係なかったら、Googleから「このホームページはオカシナことをしている」と判断され、ペナルティを課せられます。このようなブラックリスト入りしたホームページの顛末は、以前にも少しお話ししたかと思います。
そして、自社の他の記事と同じページタイトルだと、「紛らわしいから」という理由でGoogleの採点基準上、減点されます。
また、他のサイトの記事と同じタイトルでも、「違法コピーしたホームページではないか」と疑われます。
これらは最新のSEO対策の基本ですが、普通の人間が見ても同じ判断になるだろうことにお気づきでしょう。
他にも、Googleでの検索結果は28文字以内なのでタイトルはこの長さ以内に納める、特にスマートフォンでは長すぎるタイトルはオカシナことになりがち、キーワードの類義語や関連用語を使うなど、依然としてさまざまなテクニックや注意事項はあるので、これらは個別にご案内させて頂いています。
人間を意識したタイトルの付け方
Googleを意識したタイトルの付け方が依然として重要なことをご説明してきましたが、これからますます重要になるだろう観点が、人間を意識したタイトルの付け方です。
コンテンツSEO、コンテンツマーケティングが主流になりつつあり、内容が一番大切なのは先の回にお話しさせて頂いた通りですが、このコンテンツを活かすも殺すも、記事のタイトル次第なのです。
人を意識したタイトルでよくあるのが、煽ったような、刺激的なタイトルです。
このようなタイトルですと、おもしろがってSNSで拡散される場合もありますが、サイト自体の品格を疑われたり、そもそも記事の内容とタイトルがあっていないと、すぐにページを閉じられてしまいます。
Googleを意識したタイトルの付け方の基本は、ページの内容を完結に表現したもの、と説明しましたが、これは人を意識したタイトルの付け方でも同じこと。
ただ、「当社の本日の日報」など、いくら的確でも、興味が沸かないようなタイトルでは読まれません。
興味をひき、的確で、SEO上もメリットがあるタイトルの付け方は、ベネフィットを取り入れることです。
ベネフィットとは、御社の商品やサービスにより得られるメリット・恩恵のことです。商品やサービスで、どんな悩みが解決できて、どんな幸せな将来を得ることができるのか、という「効果」のことです。
人が商品を購入するには、究極的には二つしかなく、「現在の苦しみを軽減してくれる」もしくは「快楽を得られる」かです。この商品により、どんな苦しみを取り除いてくれるのか、もしくはどんな快楽が得られるのかをタイトルに取り入れることで、Googleも人間も両方をターゲットにした対策ができます。
そして、これらのベネフィットを修飾する用語が必要ですが、ボキャブラリーがちょっと・・・と心配な方には、とっておきの参考書があります。
バカ売れキーワード1000
という書籍です。これはブログ執筆時の辞書として、手元においておくとよいでしょう。
このあたりも、㈱リレーションズとのご相談の際に、説明させて頂きます。