建築系工事とは、住宅・ビル・商業施設・工場など、建物そのものの建設や仕上げに関わる工事をまとめたカテゴリです。建設業29業種の中でも、最も身近で種類が多く、多くの建設会社が携わる分野です。
本記事では、建築に関わる9つの専門工事業種を一覧化し、それぞれの役割・特徴をわかりやすく解説します。
建築系工事に含まれる9業種
建設業許可の区分における「建築系工事」は以下の9業種で構成されています。
建物の骨組みから仕上げまで、建築全体の工程に関わる工事が集まっています。
建築系工事の特徴
- 建物(住宅・ビル・工場など)の建築・改修が中心
- 木造・鉄骨・RC造など構造に応じた専門技能が必要
- 一般住宅から大規模施設まで幅広い分野で需要がある
- 仕上げ系工事はリフォーム業者とも関係が深い
- 専任技術者(施工管理技士・建築士)の重要性が高い
建築分野の工事は街の景観や暮らしに直結するため、幅広い専門職が関わります。
代表的な業種の簡易解説
建築一式工事
複数の専門工事を取りまとめ、建物全体を施工する工事。住宅建築やRC造の建物など、大規模な元請工事を担当することが多い。
大工工事
木造建築の骨組みや床・壁などを施工する工事。住宅建築の基幹職種であり、最も歴史の長い業種のひとつ。
屋根工事
瓦・スレート・金属など、建物の屋根を施工する工事。防水性や耐久性が求められる。
内装仕上工事
クロス・床材・天井材・間仕切りなど、建物内部を仕上げる工事。リフォーム市場で特に需要が高い。
塗装・防水工事
建物の劣化防止に直結する工事で、外壁塗装や屋上防水など、多くの建物維持管理に必要。
建築系工事が活躍する主なシーン
- 木造住宅の建築・リフォーム
- ビル・商業施設・工場の建設
- 外壁塗装・内装工事などの改修工事
- マンション大規模修繕工事
- 屋根改修・防水工事
建築系工事と建設業許可
建築系工事は元請・下請問わず、一定規模以上の工事では建設業許可が必須です。また、専任技術者(建築士・施工管理技士)を配置する必要があります。
許可について詳しく知りたい方はこちら:
まとめ:建築系工事は建物そのものをつくる中心的な分野
建築系工事は、建物の新築・改修・補修など、生活環境に密接に関わる工事分野です。種類が多く、専門技術が求められるため、各業種の役割を理解することで建築全体の流れが見えるようになります。
各業種の詳細は、個別記事でより深く解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
→ 建設業とは?


