建設業の集客において、いま最も費用対効果が高い施策はGoogleビジネスプロフィール(Googleマップ)です。 ホームページより先に見られ、広告費ゼロで集客ができ、施工実績や写真を投稿するだけで順位が上がる仕組みが整っています。
専門家として断言しますが、Googleビジネスプロフィールを正しく運用している建設会社は、 問い合わせ数・求人応募数・認知度のすべてが安定して伸びています。
本記事では、地域密着の建設業(外構・舗装・解体・造成・工務店など)が、 “最短で成果を出すためのGoogleビジネスプロフィール運用法”を、テンプレ付きで徹底解説します。
建設業はなぜGoogleビジネスプロフィールが必須なのか
結論からお伝えすると、ユーザーは「会社名」で検索するのではなく、
- 「◯◯市 外構工事」
- 「△△市 解体業者」
- 「□□市 舗装工事」
のように、地域×工事名で検索します。
そして、その検索結果の最上部に出るのが、 地図と3社のリストで構成された「ローカルパック」です。
ここに入るだけで、ホームページの順位よりも圧倒的に多くのアクセスが獲得できます。
▼ Googleビジネスプロフィールが建設業と相性抜群の理由
- 地域商圏ビジネスに向いている
- 施工写真がそのまま“実績”になる
- 口コミが信用度を瞬時に上げる
- ホームページより先に見られる
- 無料で使える
特に、外構・土木・舗装・解体のような地域密着型の工事は、 Googleビジネスプロフィールの影響力が非常に大きいのが特徴です。
正しく設定すべき基本項目(最初の10分で差がつく)
Googleビジネスプロフィールは、初期設定だけでも大きな差が生まれます。 以下は必ず最初に設定・確認しておくべき項目です。
① 住所・電話番号・営業時間
当たり前に見えますが、建設業は「現場直行直帰」のため、 住所が正確でないケースが非常に多いです。
・本社住所 ・倉庫や資材置き場の住所 ・電話番号(代表番号)
これらはGoogleからの信頼性に直結します。
② 業種カテゴリの選び方
カテゴリ設定を間違えると、 本来出るべき検索結果に表示されません。
建設業向けの代表的なカテゴリ:
- 外構工事業者 / エクステリア業者
- 舗装業者
- 解体工事業者
- 土木建設業
- 工務店
- リフォーム業者
※メインカテゴリは1つ、サブカテゴリは複数設定できます。
③ サービス(工事内容)の登録
Googleビジネスプロフィールには「サービス」項目があります。 ここに、以下のような工事名を登録しておくと、検索評価が上がります。
- 外構工事
- 駐車場工事
- 舗装工事(アスファルト)
- 造成工事
- 解体工事(木造・内装)
これはホームページでいう「サービス紹介ページ」にあたります。
④ カバー写真・ロゴ・外観写真の設定
Googleビジネスプロフィールは「写真の第一印象」を非常に重視します。
- ロゴ → 自社のイメージを統一
- カバー写真 → 施工実績 or 職人集合写真
- 外観写真 → 事務所・看板の写真
視覚の印象が良いだけで、クリック率が大きく変わります。
建設業向け:写真運用の最適解
Googleビジネスプロフィールの順位に最も影響を与える要素の1つが写真です。 施工実績写真を投稿するだけで、順位が上がるケースが非常に多いです。
▼ 施工写真を投稿すべき理由
- 検索エンジンが「活発な会社」と判断する
- 「外構」「舗装」などのキーワード評価が上がる
- ユーザーのクリック率が上がる
- Before/Afterは特に評価が高い
▼ 写真投稿の最適な頻度
月4回(週1回)が最も効果的です。
毎日投稿する必要はありません。 むしろ「継続して更新している」ことが重要です。
▼ 投稿すべき写真の種類
- 外構工事のBefore / After
- 舗装工事の敷設前後
- 解体工事の工程写真
- 現場の集合写真
- 重機・道具・資材の写真
特にBefore/After写真はクリック率が高く、 ユーザーが「技術力がある会社」と認識しやすくなります。
口コミ戦略(★4.5以上を維持すれば一気に強くなる)
Googleビジネスプロフィールで最も効果の高い要素が口コミです。
★の平均点よりも重要なのが、口コミの「件数」です。
▼ なぜ件数が重要なのか?
- 3件 → ほぼ効果なし
- 10件 → 地域検索で評価され始める
- 30件 → 競合との差別化が明確になる
- 50件以上 → ローカル検索で強者扱い
▼ 口コミ依頼テンプレ(失礼にならない文例)
先日はご依頼ありがとうございました! もしよろしければ、Googleの口コミをお願いできますか? 今後のサービス改善の参考にさせていただきます。 以下のURLから1分で投稿できますので、ご協力いただけますと幸いです。
「お願い」というより、「サービス向上のため」というスタンスが望ましいです。
▼ 批判的な口コミへの返信テンプレ
この度はご不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。 ご指摘いただいた点は社内で共有し、改善に努めてまいります。 もし可能であれば、詳細をお伺いできれば幸いです。 今後ともよろしくお願いいたします。
公共性の高い返信が評価につながります。
「投稿」機能を使うべき理由
Googleビジネスプロフィールには「投稿」という機能があります。 これは、ホームページでいう「お知らせ」「ブログ」のようなもので、
- 最新の施工事例
- 会社からのお知らせ
- 採用情報
などを発信できます。
この投稿機能を使うことで、
- 検索結果での露出が増える
- 「最近も動いている会社」と判断される
- 写真+テキストで魅力を伝えられる
というメリットがあります。
▼ どんな内容を投稿すればいいか
- 施工実績紹介 例:「◯◯市で外構工事を行いました。駐車場拡張の様子をご紹介します。」
- 季節のお知らせ 例:「冬場は凍結による舗装の傷みが増えます。補修工事も承っています。」
- 採用情報 例:「現場スタッフを募集しています。未経験歓迎・資格取得支援あり。」
- 会社からのお知らせ 例:「ゴールデンウィーク休業日のお知らせ」
▼ 投稿頻度のベストバランス
月4回(週1回)を目標にしてください。
毎日更新する必要はありませんが、 最低でも月1回は「最近の施工事例」などを投稿することで、
- Googleからの評価
- ユーザーからの信頼
が継続的に積み上がっていきます。
地図検索で上位を取るための3要素
Googleビジネスプロフィールの検索順位(マップ表示)は、主に次の3つで決まります。
- ① 距離(ユーザーとの地理的な近さ)
- ② 関連性(検索キーワードとの一致度)
- ③ 権威性(情報の充実度・口コミ・写真・更新頻度)
①の「距離」はコントロールできませんが、 ②と③は運用次第でいくらでも強化できます。
▼ 建設業が強化しやすい要素だけに絞ると…
- サービス(工事内容)の登録 → 関連性アップ
- 施工写真の投稿 → 権威性アップ
- 口コミの件数・評価 → 権威性アップ
- 定期的な投稿 → 権威性アップ
つまり、建設業がやるべきことはシンプルです。
- 施工実績の写真を継続的に投稿する
- 口コミをコツコツ増やす
- サービス(工事内容)を丁寧に登録する
これだけでも、地図検索での露出は確実に増えていきます。
Googleビジネスプロフィール×ホームページの連動戦略
Googleビジネスプロフィール単体で運用するより、ホームページと連動させた方が効果は何倍にもなります。
▼ 施工実績 → Googleビジネスプロフィール投稿
ホームページに施工実績を掲載したら、 同じ写真と内容を少し短くした文章で、Googleビジネスプロフィールにも投稿してください。
- ホームページ → 詳しい説明・写真多数
- Googleビジネスプロフィール → ダイジェスト版+リンク
という役割分担が理想です。
▼ Googleビジネスプロフィール → ホームページへ誘導
投稿文の最後に、
詳しい施工事例はこちら:
とURLを記載することで、マップからホームページへユーザーを誘導できます。
▼ 会社概要ページにマップを埋め込む
ホームページ側では、会社概要ページやアクセスページに、 Googleマップを埋め込んでおきましょう。
これにより:
- ユーザーが場所をイメージしやすくなる
- Googleが「ホームページとビジネス情報が紐づいている」と判断する
というメリットがあります。
運用チェックリスト(毎月やることリスト)
最後に、建設業がGoogleビジネスプロフィールを運用するうえで、 「毎月これだけやればOK」という実務チェックリストをまとめます。
▼ 毎月やるべきこと
- □ 施工写真を最低4枚以上投稿したか?(週1枚)
- □ 新しい施工実績があれば、投稿で紹介したか?
- □ 口コミ依頼を数件行ったか?
- □ 新しい口コミにすべて返信したか?
- □ 営業時間・電話番号・住所に変更がないか確認したか?
- □ 採用情報や募集状況に変更があれば反映したか?
▼ 半年に1回やるべきこと
- □ カバー写真・ロゴが古くなっていないか?
- □ サービス(工事内容)の項目に抜け漏れがないか?
- □ 会社外観や看板の写真を撮り直したか?
このチェックリストを“ルーティン化”できれば、 Googleビジネスプロフィールは自動的に集客してくれる営業マンになります。
まとめ|Googleビジネスプロフィールを極める会社は、地域集客が安定する
建設業にとって、Googleビジネスプロフィールはもはや「あると良いもの」ではなく、 「やらないと損をする必須インフラ」です。
- ホームページより先に見られる
- 施工写真がそのまま集客素材になる
- 口コミが信用を一気に高める
- 無料で始められる
特に、
- 施工写真の投稿
- 口コミの蓄積
- ホームページとの連動
この3つを押さえるだけで、 地域の見込み客からの問い合わせ数は確実に増えます。
これから取り組む方は、まずは次の3ステップから始めてください。
- ビジネス情報(住所・電話・カテゴリ・サービス)の整備
- 施工写真を10枚投稿
- お世話になっているお客様数名に口コミを依頼
建設業におけるWeb集客の「土台」として、 Googleビジネスプロフィールをぜひ最大限に活用していきましょう。


