建設業ホームページの求人ページテンプレート|応募が集まる構成・文章・写真を専門家が完全解説

求人ページテンプレート

「求人を出しても応募がこない」「ハローワークや求人媒体に掲載しても反応が薄い」―― 建設業の社長から、この悩みを聞かない日はないと言ってもいいくらいです。

専門家としてはっきりお伝えすると、今の採用市場では、

求人媒体だけに頼っている会社より、ホームページの求人ページを作り込んでいる会社の方が圧倒的に有利です。

なぜなら、求職者は求人情報を見たあと、ほぼ必ず「会社名で検索してホームページを見に来る」からです。 そのときに、ホームページに求人ページがほとんどなかったり、情報が薄かったりすると、応募せずに離脱してしまいます。

この記事では、建設業の採用を本気で強化したい会社のために、

  • 応募が集まる求人ページの構成
  • そのまま使えるHTMLテンプレート
  • 写真・文章の具体例

を、すべて一式でお渡しします。 WordPressにコピペするだけで、応募の土台が整うレベルまで落とし込んでいます。

建設業の求人が集まらない本当の理由

「建設業だから人が集まらない」「若い人に人気がない業界だから仕方ない」と言われることがありますが、 現場を見ていると、それだけが原因ではありません。

応募が集まらない建設会社のホームページには、次の特徴があります。

  • 求人情報が1ページだけで終わっている
  • 写真がほとんど載っていない
  • 仕事内容の説明が抽象的すぎる
  • 代表や先輩スタッフの顔が見えない
  • 休み・給与・働き方がよく分からない

つまり、求職者が「知りたい情報がない」状態です。

一方で、応募が集まる会社は、

  • スタッフの写真や1日の流れが載っている
  • 職場の雰囲気が伝わる
  • 仕事内容がイメージしやすい
  • 不安な点(休み・給与・未経験OKかどうか)にきちんと答えている

という共通点があります。

求人ページは、「条件を書いておけばいいページ」ではなく、

「この会社で働くイメージを持ってもらうページ」です。

求人ページは「会社の人柄を伝えるページ」

求職者が求人を探すとき、最初に見るのは給与・勤務地・休日などの条件です。 しかし、応募するかどうかを決めるのは、最終的に「人」「雰囲気」です。

特に建設業の場合、

  • 怖い人ばかりではないか
  • 怒鳴られたりしないか
  • 休みは本当に取れるのか
  • 未経験でもついていけるのか

といった不安を、多くの求職者が抱えています。

その不安に答える役割を持つのが、ホームページの求人ページです。

したがって、求人ページで最も大切なのは、

  • どんな人たちが働いているのか
  • どんな雰囲気の会社なのか
  • どんな1日を過ごすのか

を、文章と写真で具体的に見せてあげることです。

応募が集まる求人ページの構成(全体像)

まずは、建設業の採用で成果が出ている会社の共通パターンをもとにした、 「求人ページの完成版構成」をお見せします。

この構成に沿って作れば、求職者が知りたい情報を一通りカバーできます。

  • 当社が選ばれる理由
  • 仕事内容
  • 1日の流れ
  • 先輩スタッフ紹介
  • 写真ギャラリー
  • 募集要項
  • よくある質問(Q&A)
  • 応募フォームへの導線

ここから、この構成をそのまま使える形にしたHTMLテンプレートをお渡しします。

求人ページテンプレート(WordPressコピペ用HTML)

以下は、そのままコピペして使える求人ページテンプレートです。 「◯◯」「□□」の部分を書き換えるだけで、自社用の求人ページとして完成させられます。
<pre>
<h2>当社が選ばれる理由</h2>
<p>当社は◯◯市を中心に、□□工事を行っている建設会社です。  
「安全第一」「丁寧な仕事」「チームワーク」を大切にし、地域のインフラや住まいづくりを支えています。</p>

<ul>
  <li><strong>理由1:人間関係の良さ</strong><br>
  現場ではベテランと若手がチームになり、分からないことはすぐに聞ける環境です。怒鳴ったり、無理な働き方をさせるような風土はありません。</li>
  <li><strong>理由2:未経験からでも育てる教育体制</strong><br>
  入社後は先輩の現場に同行し、道具の名前や基本的な作業から丁寧に教えます。資格取得支援制度もあり、将来的には現場を任せられる人材へ成長できます。</li>
  <li><strong>理由3:地域密着で安定した仕事量</strong><br>
  地元の元請け企業やお客様からのご依頼が中心で、年間を通して安定した工事量があります。長く安心して働ける環境です。</li>
</ul>

<h2>仕事内容</h2>
<p>◯◯工事(例:外構・舗装・解体・造成など)を中心に、現場での施工業務をお任せします。  
未経験の方は、最初は簡単な作業の補助からスタートし、少しずつできることを増やしていきます。</p>

<ul>
  <li>資材の運搬・片付け</li>
  <li>工具・機械の準備</li>
  <li>現場の清掃・整理整頓</li>
  <li>先輩のサポート作業</li>
</ul>

<p>経験者の方には、スキルに応じて重機オペレーターや現場の段取り、職長としての管理業務もお任せします。</p>

<h2>1日の流れ(例:現場スタッフ)</h2>
<ul>
  <li><strong>7:30 出社・朝礼</strong><br>
  事務所に集合し、その日の現場や作業内容を確認します。</li>
  <li><strong>8:00 現場到着・作業開始</strong><br>
  現場の安全確認を行い、各自の持ち場で作業を行います。</li>
  <li><strong>10:00 小休憩</strong><br>
  しっかり休憩を取りながら、無理のないペースで作業を進めます。</li>
  <li><strong>12:00 昼休憩</strong><br>
  車内や休憩スペースで昼食をとります。</li>
  <li><strong>13:00 午後の作業</strong><br>
  午前中の続きや翌日の段取り準備を行います。</li>
  <li><strong>15:00 小休憩</strong></li>
  <li><strong>16:30〜17:00 片付け・現場出発</strong><br>
  現場の清掃を行い、事務所に戻ります。</li>
  <li><strong>17:00〜17:30 帰社・解散</strong><br>
  日報を記入し、翌日の確認をしてから退社します。</li>
</ul>

<h2>先輩スタッフ紹介</h2>
<div class="staff">
  <h3>先輩スタッフAさん(20代・入社3年目)</h3>
  <p>未経験で入社しましたが、先輩たちが道具の名前から教えてくれたので、少しずつ不安がなくなりました。今は外構工事の現場で、ブロック積みやコンクリート打設も任せてもらえるようになりました。体力は使いますが、その分やりがいも大きい仕事です。</p>
</div>

<div class="staff">
  <h3>先輩スタッフBさん(30代・入社7年目)</h3>
  <p>前職も建設業でしたが、当社は現場の雰囲気が明るく、無理なスケジュールが少ないと感じています。資格取得のサポートもあり、1級施工管理技士の取得にもチャレンジしています。</p>
</div>

<h2>写真ギャラリー</h2>
<p>現場の雰囲気やスタッフの様子が分かる写真を掲載します。</p>
<ul>
  <li>現場作業中の写真</li>
  <li>集合写真</li>
  <li>休憩中の様子</li>
  <li>事務所・倉庫・車両の写真</li>
</ul>
</pre>

募集要項(テンプレート)

募集要項は、求職者が最も気にする「条件面」を明確に伝えるパートです。 以下のテンプレートをベースに、自社の条件に合わせて書き換えてください。


<pre>
<h2>募集要項</h2>

<h3>募集職種</h3>
<p>現場作業スタッフ(◯◯工事)/重機オペレーター/現場管理 など</p>

<h3>雇用形態</h3>
<p>正社員(試用期間◯ヶ月)  
※アルバイト・パート希望の方もご相談ください。</p>

<h3>仕事内容</h3>
<p>◯◯市を中心とした各現場での施工業務をお任せします。  
未経験の方は、道具運びや片付けなどの簡単な作業からスタートします。</p>

<h3>応募条件</h3>
<ul>
  <li>学歴不問・未経験歓迎</li>
  <li>普通自動車運転免許(AT限定可/あれば尚可)</li>
  <li>経験者・有資格者は優遇</li>
</ul>

<h3>勤務地</h3>
<p>本社:◯◯県◯◯市◯◯町◯◯-◯◯  
現場:◯◯市・△△市・□□市など(直行直帰OKの場合はその旨も記載)</p>

<h3>勤務時間</h3>
<p>8:00〜17:00(休憩◯分)  
※現場や時期により前後する場合があります。</p>

<h3>給与</h3>
<p>月給◯◯万円〜◯◯万円  
※経験・能力を考慮して決定します。</p>

<h3>昇給・賞与</h3>
<ul>
  <li>昇給:年1回</li>
  <li>賞与:年2回(業績による)</li>
</ul>

<h3>休日・休暇</h3>
<ul>
  <li>日曜・祝日</li>
  <li>GW・夏季・年末年始休暇あり</li>
  <li>有給休暇(法令に準ずる)</li>
</ul>

<h3>福利厚生</h3>
<ul>
  <li>各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)</li>
  <li>交通費支給(上限◯◯円)</li>
  <li>資格取得支援制度あり</li>
  <li>作業着・道具支給</li>
</ul>

<h3>選考フロー</h3>
<ul>
  <li>① 応募フォームまたはお電話からエントリー</li>
  <li>② 面接(1〜2回)</li>
  <li>③ 内定</li>
</ul>

<h3>応募方法</h3>
<p>下記の応募フォーム、またはお電話よりお問い合わせください。  
「ホームページを見た」とお伝えいただくとスムーズです。</p>
</pre>

よくある質問(Q&A)テンプレート

Q&Aは、求職者の不安を事前に解消するための非常に重要なパートです。 以下のテンプレートをもとに、自社に合わせて調整してください。

<pre>
<h2>よくある質問(Q&A)</h2>

<h3>Q. 未経験でも応募できますか?</h3>
<p>A. はい、未経験の方も歓迎しています。  
入社後は先輩スタッフが道具の名前や基本的な作業から丁寧に教えますので、ご安心ください。</p>

<h3>Q. 年齢制限はありますか?</h3>
<p>A. 特に年齢制限はありませんが、屋外での作業が多いため、体力に自信のある方を歓迎しています。</p>

<h3>Q. 普通免許が無くても応募できますか?</h3>
<p>A. 現場によっては乗り合わせでの移動も可能ですが、将来的には普通自動車免許の取得をお願いしています。</p>

<h3>Q. 残業はどのくらいありますか?</h3>
<p>A. 繁忙期や天候によって変動しますが、月◯時間程度です。  
無理な長時間労働にならないよう配慮しています。</p>

<h3>Q. 雨の日はどうなりますか?</h3>
<p>A. 屋外作業が中心のため、天候により現場が休みになる場合があります。  
その際の給与や振替などの対応については面接時に詳しくご説明します。</p>

<h3>Q. 資格取得のサポートはありますか?</h3>
<p>A. はい、あります。  
業務に必要な資格(施工管理技士・重機オペレーターなど)の取得費用を会社が一部または全額負担する制度があります。</p>
</pre>

応募フォームへの導線設計

どれだけ良い求人ページを作っても、「応募はこちら」の導線が弱いと応募数は増えません。 ページの最後だけでなく、途中にも問い合わせボタン・電話ボタンを設置してください。

<pre>
<h2>ご応募・お問い合わせ</h2>
<p>少しでも興味をお持ちいただけましたら、まずはお気軽にご連絡ください。  
「話を聞いてみたい」という段階でも構いません。</p>

<p><a href="#entry-form" class="btn">応募フォームはこちら</a></p>
<p>お急ぎの方はお電話でも受け付けています:<strong>◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯</strong></p>
</pre>

スマホでは、画面下部に固定の「電話ボタン」「応募ボタン」を設置すると、応募率がさらに上がります。

成果が出る求人ページの内部リンク設計

求人ページ単体で完結させるのではなく、他のページと連動させることが重要です。

  • 施工実績ページへのリンク → 「実際の現場はこちら」などと案内し、仕事のイメージを持ってもらう
  • 会社概要ページへのリンク → 会社の規模・歴史・許可など、信頼情報を確認できるようにする
  • スタッフ紹介ページへのリンク → 一緒に働くメンバーを具体的にイメージしてもらう

求人ページは、ホームページ内の他のコンテンツとつながることで、 「この会社で働くイメージ」を立体的に伝えることができます。

まとめ|応募が集まる求人ページは“雰囲気が伝わる”

建設業の求人ページで成果を出している会社には、共通点があります。

  • スタッフの顔が見える
  • 1日の流れが具体的にイメージできる
  • 仕事内容が分かりやすく説明されている
  • 不安な点(給与・休み・未経験OKかどうか)にきちんと答えている
  • 写真から「雰囲気の良さ」「丁寧さ」が伝わる

つまり、応募が集まる求人ページは、単なる条件一覧ではなく

「この会社で働いたら、こんな毎日になりそうだ」

とイメージできるページです。

今回のテンプレートをベースに、写真とテキストを自社向けに埋めていくだけで、 求人ページの完成度は一気に高まります。

採用が難しい時代だからこそ、ホームページの求人ページを“会社の強み”に変えていきましょう。