建設業ホームページ制作の料金相場|費用の内訳・選び方・失敗しない予算の決め方【2025年版】

制作の料金相場

建設業のホームページ制作費用は、一般的に30万円〜150万円以上と幅があります。この幅の理由を理解していないと、安さだけで制作会社を選んで失敗したり、必要以上に高い見積もりを受け入れてしまう原因になります。

この記事では、建設業に特化した視点から、ホームページ制作の料金相場・費用の内訳・ランニングコスト・補助金・制作会社の選び方までを体系的に解説します。建設業の社長が「いくら投資すべきか」「どこまでやるべきか」を判断できるレベルまで、あえて踏み込んでお伝えします。

建設業ホームページ制作の料金相場【結論から】

まず結論として、建設業のホームページ制作は次の価格帯に分かれます。

▼ 建設業ホームページ制作の一般的な価格帯

  • 会社案内レベル(5ページ前後):30〜60万円
  • 標準的な建設業サイト(10〜15ページ):60〜120万円
  • 施工実績が充実したタイプ:80〜150万円
  • 集客・求人の両方を本気で強化するタイプ:120〜200万円

価格差を生む主な要因は、大きく分けて以下の5つです。

  • 対応している工事の種類(ページ数・構成)
  • 施工実績の数と見せ方
  • 写真撮影の有無とクオリティ
  • SEO(検索対策)の設計レベル
  • 求人ページの作り込み具合

「とりあえず会社案内のサイトが欲しいだけ」なのか、「新規客からの問い合わせを増やしたいのか」「求人を増やしたいのか」によって、適正な予算はまったく変わります。目的と予算をセットで考えることが絶対条件です。

なぜこんなに料金が違うのか?費用が変動する5つの理由

1. 対応している工事の種類(ページ数・構成)

建設業のホームページで成果を出したいなら、「対応している工事の種類ごと」にページを分けて作るべきです。例えば、次のようなイメージです。

  • 外壁塗装
  • 屋根工事
  • 防水工事
  • 解体工事
  • 舗装工事
  • 外構・エクステリア

1ページにすべての工事を詰め込んだ「なんでも屋」のページでは、検索にも弱く、お客様にも伝わりません。工事ごとにページを分けて、写真・説明・事例を載せるほど、SEOと成約率は確実に上がります。

当然、ページ数が増えれば制作費も増えます。サイトの構成をどうするかが、見積りに大きく影響します。

2. 施工実績の数とクオリティ

建設業のホームページで最も重要なコンテンツは、間違いなく施工実績です。どれだけきれいなデザインでも、実績がスカスカなサイトからは工事の依頼が入りません。

施工実績ページの費用は、おおよそ次のように変動します。

  • 実績10件程度:登録作業は最小限で済むため追加費用は少なめ
  • 実績30〜50件:写真整理・テキスト入力の工数が増える分、費用も増える
  • 実績100件以上:専用の実績管理テンプレートや検索機能の構築が必要になる

さらに、1件ごとに「工事内容」「施工場所」「工期」「工事のポイント」などを丁寧に書くかどうかで、ライティング費用も変わります。実績をどこまで作り込むかは、費用と成果の両方に直結する部分です。

3. 写真撮影の有無とクオリティ

建設業のホームページは、写真のクオリティで印象が決まります。極端な話、スマホで適当に撮った暗い写真ばかりのサイトと、プロカメラマンによる現場・社員・社長の写真をきちんと撮影しているサイトでは、信用度に天と地ほどの差が出ます。

  • プロカメラマンによる撮影:15〜30万円が目安
  • 自社撮影写真のみ使用:追加費用0円〜数万円程度

決して「必ずプロ撮影をすべき」とは言いませんが、代表・社員・現場の“人と現場が見える写真”があるだけで、求人と集客の成果は大きく変わります。

4. SEO対策(検索対策)の設計レベル

建設業の集客で最も重要なのは、「地域名 × 工事名」での検索順位です。

  • 「大阪市 外壁塗装」
  • 「神戸市 解体工事」
  • 「名古屋市 屋根修理」

こういったキーワードで上位表示できるかどうかは、ホームページの構造と文章の作り方に大きく左右されます。「とりあえずページを作っただけ」のサイトと、「集客を意識して設計されたサイト」では、同じ制作費でも結果がまったく違います。

本気で集客をしたい場合、工事別ページの設計・地域名の入れ方・内部リンク設計 などのSEOをきちんと考える必要があり、その分の費用が必要になります。

5. 求人ページの作り込み

ほとんどの建設会社が口を揃えて言うのが「人が足りない」「若い人が来ない」です。求人を本気でやるなら、求人ページは会社案内ページ以上に重要です。

求人ページに盛り込むべき要素は、例えば次のようなものです。

  • 代表メッセージ(どんな想いで会社をやっているのか)
  • スタッフ紹介(年齢層・入社理由・仕事のやりがい)
  • 1日のスケジュール(現場の1日の流れ)
  • 給与・福利厚生・資格取得支援
  • 現場写真(休憩中も含めたリアルな姿)

これらをしっかり作り込むには、取材・撮影・ライティングの工数がかかります。当然その分費用も上がりますが、「採用単価の削減」と「定着率向上」を考えれば十分にペイする投資です。

料金の内訳:どこにいくらかかっているのか

見積書を見ただけでは何が高くて何が妥当なのか判断しにくいので、一般的な内訳を示します。

▼ 一般的なホームページ制作の内訳例

  • 企画・構成設計:5〜20万円 └ サイトマップ作成、ページ構成、導線設計など
  • デザイン制作:10〜30万円 └ トップページ・下層ページのデザイン、PC・スマホ対応
  • コーディング(実装):10〜40万円 └ HTML・CSS・WordPress構築
  • ライティング(文章作成):5〜30万円 └ 会社紹介、工事内容、求人ページ、トップコピーなど
  • 施工実績ページ作成:5〜30万円 └ 写真整理、文章作成、登録作業
  • SEO設計:10〜40万円 └ キーワード設計、内部リンク、タイトル・ディスクリプション設定など
  • CMS構築(WordPress):10〜30万円 └ 更新しやすい管理画面の整備

制作会社ごとの見積り差は、主に「どこまで作り込むか」「どこまでやる前提で見ているか」の違いです。同じ「ホームページ制作○○万円」という表現でも、中身はまったく別物だと考えてください。

見落としがちだが重要な「ランニングコスト」

ホームページの費用を考えるときに、制作費だけを見て判断するのは危険です。建設業の場合、ホームページは完成してからがスタートであり、その後の維持・運用コストを無視すると失敗します。

1. サーバー・ドメイン費用

ホームページをインターネット上に公開するためには、サーバーとドメイン(URL)が必要です。

  • サーバー費用:月1,000〜3,000円程度
  • ドメイン費用:年1,000〜3,000円程度

このあたりは大きな負担ではありませんが、安すぎるサーバーを選ぶと表示速度が遅くなったり、トラブル時の対応が遅かったりするリスクがあります。制作会社が推奨するサーバーを使うのが無難です。

2. 保守・管理費(セキュリティ・バックアップ等)

WordPressでホームページを作る場合、次のような保守作業が必要です。

  • WordPress本体のアップデート
  • プラグインのアップデート
  • セキュリティ対策(不正アクセス対策など)
  • 定期的なバックアップ

これらを自社で対応できるのであれば保守費用は抑えられますが、現場が忙しい建設会社では現実的ではありません。制作会社や外部パートナーに「保守プラン」として任せる方が安全です。

保守費の相場は、月5,000〜3万円程度です。内容によって幅がありますが、「セキュリティ対策+軽微な更新対応」まで含んだ1〜2万円前後のプランが最もバランスが良いと言えます。

3. 更新代行費(施工実績・ニュースなど)

施工実績を増やしていくほど、ホームページの価値は上がっていきます。しかし、毎回自社で写真を整理して文章を書き、登録するのは手間です。

更新代行の相場は、目安として次のようになります。

  • 施工実績1件の追加:5,000〜2万円
  • 月○件まで定額更新:月1万〜5万円

「更新が止まったホームページ」ほど信用を落とすものはありません。制作会社を選ぶ際は、「作って終わり」ではなく、「作った後も一緒に育ててくれるか」を必ず確認してください。

4. 広告費・集客施策とのセットで考える

ホームページからの問い合わせを本気で増やしたいなら、SEOだけでなく、次のような施策も検討すべきです。

  • Googleビジネスプロフィール(旧・マイビジネス)の整備
  • Google広告・リスティング広告
  • ポータルサイトとの併用

これらは完全に任意ですが、「ホームページ=作れば勝手に集客してくれるもの」ではないという現実は押さえておくべきです。制作費だけでなく、「この後にどんな投資が必要になるのか」まで含めて予算を決めてください。

補助金でホームページ制作費を抑えられるか?【2025年最新版】

2025年時点で、建設業がホームページ制作に実際に使える補助金は、ほぼ小規模事業者持続化補助金一択です。それ以外の補助金は、ホームページ単体では対象にならないか、制度自体が終了していると考えてください。

1. 小規模事業者持続化補助金(使える)

小規模事業者持続化補助金は、「販路開拓」のためのホームページ制作も対象にした最も現実的な補助金です。

  • 補助率:2/3
  • 補助上限:50万円〜200万円(枠による)
  • 対象:小規模事業者

建設業の場合、小規模事業者の定義は「常時使用する従業員数20名以下」です(パート・アルバイトの扱いは要件に準じます)。この条件を満たしていれば、ホームページ制作費・チラシ・広告費などを補助対象として申請できます。

ホームページ制作費を抑えたい建設業者にとって、最も現実的で使いやすい補助金です。

2. IT導入補助金(ホームページ制作には使えない)

名前から「ホームページにも使えそう」と勘違いされがちですが、2025年時点のIT導入補助金は、原則として一般的なホームページ制作は対象外です。対象となるのは、会計・受発注・在庫管理・予約システムなど、登録されたITツールの導入費用が中心です。

問い合わせフォーム付きのホームページであっても、「単なる情報発信用サイト」は対象になりません。

3. ものづくり補助金・中小企業新事業進出補助金(基本的にNGと考える)

ものづくり補助金や、事業再構築補助金の後継とされる「中小企業新事業進出補助金」のような制度は、いずれも新事業への投資・設備導入・システム開発が中心であり、ホームページ制作費単体を計上するための補助金ではありません。

例外的に、「新事業の販路開拓の一部」としてホームページ構築を含められるケースがあったとしても、要件が非常に厳しく、建設業の一般的なコーポレートサイトや集客サイトには現実的とは言えません。

したがって、ホームページ制作に関しては「持続化補助金だけを見ておく」ことをおすすめします。

建設業ホームページ制作の適正予算の決め方

ここまで読んで、「結局ウチはいくらくらい見ておけばいいのか?」と感じていると思います。目的別に、現実的な予算の目安を整理します。

1. とりあえず会社案内が欲しい場合

「元請けや取引先に会社概要を見せられるページがあれば十分」という場合は、30〜60万円が目安です。

  • 会社概要・事業内容・アクセス・お問い合わせフォーム程度
  • 施工実績は少なめ
  • 求人ページは簡易なもの

集客効果は限定的ですが、「ホームページが何もない状態」からは脱却できます。

2. 集客を本気で強化したい場合

地域からの問い合わせを増やしたい場合は、80〜150万円の投資をすべきです。

  • 対応工事ごとの個別ページ
  • 施工実績ページの作り込み
  • 地域SEOを意識した設計
  • 問い合わせ導線の最適化

このレベルまでやると、広告費に頼らずとも中長期的に問い合わせが増え続ける“資産”としてのホームページになります。

3. 求人を強化したい場合

求人を目的とするなら、60〜120万円が目安です。

  • 求人専用ページ(またはセクション)の充実
  • スタッフ紹介・インタビュー
  • 仕事の1日の流れ
  • 教育制度・資格取得支援の説明

ハローワークや求人媒体とホームページを連動させることで、「応募前にホームページを見た時の印象」を劇的に変えられます。

4. 集客と求人の両方を狙う“本気プラン”

「売上も伸ばしたいし、人も採りたい」という本気の経営判断をするなら、120〜200万円を見ておくべきです。

  • 工事ページの充実
  • 施工実績の作り込み
  • 求人ページの充実
  • SEOと導線設計を含めた全体最適
  • 公開後の運用サポートとのセット

ここまでやると、ホームページは単なる「名刺」ではなく、24時間働き続ける営業マン兼採用担当になります。

失敗しないための制作会社の選び方(ホムセン基準)

最後に、価格だけで判断して失敗しないために、制作会社選びの基準を整理します。

1. 建設業の現場を理解しているか

ホームページ制作会社の中には、建設業をほとんど知らないまま「なんとなく」でページを作ってしまう会社もあります。現場の流れ、安全に対する考え方、元請け・下請けの関係性など、最低限の業界理解があるかどうかは必ず確認すべきです。

2. 施工実績を魅力的に見せるノウハウがあるか

施工実績は、単に写真を並べれば良いわけではありません。

  • どのアングルの写真を撮るべきか
  • ビフォー・アフターをどう並べるか
  • どの程度の文章量で説明するか

これらにノウハウがある制作会社かどうかで、実績ページの説得力が大きく変わります。

3. 地域SEO(地域名 × 工事名)に実績があるか

建設業の集客は、ほぼ例外なく「地域名 × 工事名」の勝負です。この点を理解している制作会社であれば、ページ構成やタイトルの付け方、内部リンクの貼り方もそれに合わせて設計してくれます。

4. 見積りの根拠を説明できるか

「一式○○万円」という見積書しか出てこない制作会社は避けるべきです。ページ数・コンテンツ量・撮影・SEO・運用サポートなど、何にいくらかかっているのかを説明できる会社だけが信頼に値します。

5. 安さではなく“成果”で語る会社か

最後に、最も重要なポイントです。建設業ホームページの本当の目的は、問い合わせ・採用・信用の獲得であり、「安く作ること」ではありません。

見積りが他社より多少高くても、「なぜその金額なのか」「どんな成果を見込んでいるのか」を語れる制作会社を選ぶべきです。

まとめ|建設業ホームページの料金は「目的」と「中身」で決めるべき

建設業のホームページ制作費用は、30〜150万円以上と幅がありますが、その差は「どこまで作り込むか」「何を目的にするか」で決まります。

  • 会社案内だけなら:30〜60万円
  • 集客を強化したいなら:80〜150万円
  • 求人を強化したいなら:60〜120万円
  • 集客+求人の両方を本気で狙うなら:120〜200万円

さらに、制作費だけでなく、ランニングコスト(保守・更新・サーバー)と補助金の活用まで含めて判断することが重要です。

建設業のホームページは、正しく作れば24時間働き続ける営業マン兼採用担当になります。安さだけで判断せず、「目的に対して適正な投資額はいくらか?」という視点で予算を決めてください。

関連記事