建設業のSEO対策のやり方(実務編)

SEO対策のやり方(実務編)

この記事では、建設業のホームページでSEO対策を行う際に、 実務として何を考え、どう進めればよいのかを整理します。

対象は、建設会社の社内でホームページ更新や記事作成を任され、 SEOを「なんとなく」ではなく、 仕事としてちゃんと理解して対応する必要がある方です。

SEOの専門家向けの技術解説ではなく、 建設業の現場に合わせた実務整理 としてまとめています。

建設業のSEO対策は「記事を書く前」にほぼ決まる

SEO対策というと、

  • hタグの付け方
  • タイトルの書き方
  • キーワード設定

といったテクニックから考えがちですが、 建設業の場合は順番が逆です。

記事を書く前に、

  • そのページは何について書くページなのか
  • 誰に向けた情報なのか

が整理されていなければ、 どれだけタグを整えてもSEOとして機能しません。

SEOの基本は「1ページ1テーマ」

建設業のSEO対策で、 最初に押さえるべき考え方が 1ページ1テーマです。

これは、 1つのページで1つの内容を しっかり説明する、という意味です。

施工事例を例に考える

たとえば、 屋上シート防水の施工事例について解説する記事を書く場合を考えます。

このページで扱う内容は、

  • どんな建物で施工したのか
  • 施工前の状態はどうだったか
  • どんな工法を使ったか
  • 施工中・施工後の写真
  • 工期や注意点

といった、 屋上シート防水に関する情報だけ に絞ります。

ここに、

  • 外壁塗装の話
  • 雨漏り診断の話
  • 助成金や補助金の話

を混ぜてしまうと、 「このページは結局何のページなのか」 が分かりにくくなります。

これは閲覧者にとっても、 検索エンジンにとってもマイナスになります。

テーマが混ざるとSEOで評価されにくくなる理由

検索エンジンは、 ページごとに

  • 何について書かれているか
  • どんな情報がまとまっているか

を判断しています。

1つのページで話題があちこちに飛ぶと、 評価が分散し、 検索結果で表示されにくくなります。

建設業のSEO対策では、 「たくさんのことを書く」よりも、 1つの内容を深く書く ほうが効果的です。

別の内容はページを分けてつなぐ

屋上シート防水の記事とは別に、

  • 外壁塗装の施工事例
  • 雨漏り修理の解説
  • 防水工事全体の説明

といったページを用意し、 関連するページ同士を 内部リンクでつなぐ形が基本になります。

この「ページを分けて、つなぐ」という考え方が、 後ほど解説する hタグや内部リンク設計の前提になります。

次の章では、 この考え方を踏まえた上で、 ページ構造とhタグの使い方 を具体的に解説します。

hタグは「SEO用の装飾」ではなく「ページの骨組み」

hタグ(h1・h2・h3)は、 SEO対策のテクニックとして語られることが多いですが、 本質はページの構造を整理するためのタグです。

建設業のホームページでは、 この構造が整理されていないことで、 SEO以前に「何を伝えたいページなのか分からない」 状態になっているケースがよくあります。

まず押さえるべきhタグの基本ルール

実務として最低限押さえておくべきルールは、以下の通りです。

  • h1:そのページで一番伝えたい内容(1ページ1つ)
  • h2:話題の大きな区切り
  • h3:h2を具体的に説明する補足

これ以上の細かいルールを最初から覚える必要はありません。 まずはこの3点を守ることが重要です。

施工事例ページで考えるh1の決め方

たとえば、 屋上シート防水の施工事例ページを作る場合を考えます。

このページのh1は、

<h1>屋上シート防水工事の施工事例</h1>

のように、 「このページは何についてのページか」 が一目で分かる内容にします。

ここでやってはいけないのは、

  • 会社名だけを書く
  • キャッチコピーだけを書く
  • 複数の工事名を詰め込む

h1は見た目のデザイン用ではなく、 ページのテーマを示すものだと考えてください。

h2は「施工の流れ・内容ごとの区切り」に使う

次にh2です。 h2は、ページ内の話題を大きく分けるために使います。

屋上シート防水の施工事例であれば、

<h2>施工前の状況</h2>
<h2>屋上シート防水工事の施工内容</h2>
<h2>施工後の状態</h2>
<h2>工事概要(工期・建物情報)</h2>

といった形になります。

ポイントは、 h2だけを読んでも施工の流れが想像できるか です。

h3は「現場の具体的な話」を書くために使う

h3は、h2の内容をさらに具体的に説明するために使います。

たとえば、

<h2>屋上シート防水工事の施工内容</h2>
  <h3>既存防水層の撤去作業</h3>
  <h3>下地処理と清掃</h3>
  <h3>シート貼り付け作業</h3>

このように、 現場で実際に行った作業単位 でh3を切ると、 内容が整理されやすくなります。

「見出しだけ読んで内容が分かるか」を必ず確認する

hタグが正しく使えているかどうかは、 本文を読まなくても確認できます。

やり方は簡単で、

  • h1 → h2 → h3 だけを順番に読む

これで、

  • どんな工事の話か
  • どんな流れで説明しているか

が分かれば、構造としては問題ありません。

逆に、 見出しだけを読んで内容が想像できない場合は、 hタグの切り方を見直す必要があります。

よくあるhタグの失敗例

建設業のホームページでよくある失敗として、

  • h2をデザイン用に使っている
  • h1とh2が同じ文言になっている
  • h2の下にいきなり長文が続く

といったケースがあります。

これらはSEO以前に、 ページ構造が崩れている状態です。

hタグは、 検索エンジンのためでもあり、あとから修正する自分のためでもある という意識で使うと、判断しやすくなります。

hタグが整うと次にやるべきことが見えてくる

ページのhタグ構造が整理できると、

  • タイトルに何を書くべきか
  • ディスクリプションで何を要約すべきか
  • どこに写真を入れるべきか

が自然と見えてきます。

次の章では、 このhタグ構造を前提に、 title・description・alt属性の実務的な書き方 を解説します。

title・description・alt属性は「検索結果と写真の説明文」

titleタグ、description、alt属性は、 SEO対策の中でも

  • 検索結果に直接表示される
  • 閲覧者の判断に影響する

という点で、実務上かなり重要な要素です。

一方で、

  • キーワードを詰め込めばいい
  • テンプレをそのまま使えばいい

と誤解されやすい部分でもあります。

titleタグは「このページは何の話か」を一文で伝える

titleタグは、 検索結果で一番大きく表示されるタイトルです。

ここで重要なのは、

  • ページ内容と一致しているか
  • 何についてのページかが分かるか

という点です。

施工事例ページのtitleの良い例

屋上シート防水の施工事例ページであれば、 以下のような形が自然です。

<title>屋上シート防水工事の施工事例|大阪市・RC造ビル</title>

このtitleから分かるのは、

  • 工事内容(屋上シート防水)
  • 施工事例ページであること
  • 場所や建物の情報

です。

titleでよくあるNG例

<title>施工事例|株式会社〇〇</title>

これでは、

  • 何の工事か分からない
  • 検索する側が判断できない

状態になります。

会社名は、 必要であれば末尾に入れる程度で十分です。

descriptionは「検索結果での補足説明」

descriptionは、 検索結果でtitleの下に表示される説明文です。

SEO評価そのものよりも、 クリックされるかどうか に影響します。

施工事例ページのdescription例

<meta name="description" content="大阪市のRC造ビルにて、屋上シート防水工事を行った施工事例をご紹介します。施工前の状態から工事内容、施工後の様子まで写真付きで解説しています。">

ポイントは、

  • ページを読むと何が分かるか
  • 誰向けの情報か

を簡潔に書くことです。

descriptionでやってはいけないこと

  • キーワードを不自然に並べる
  • ページ内容と関係ない営業文を書く
  • すべてのページで同じ文章を使う

descriptionは、 「検索結果に表示される説明文」 という前提で書くと、判断しやすくなります。

alt属性は「写真の説明文」

alt属性は、 画像が表示されない場合の代替テキストであり、 検索エンジンに その写真が何を写しているか を伝える役割があります。

施工写真のalt属性の例

<img src="before.jpg" alt="屋上シート防水工事前の劣化した防水層">
<img src="during.jpg" alt="屋上シート防水工事中のシート貼り付け作業">
<img src="after.jpg" alt="屋上シート防水工事完了後の屋上全体">

このように、

  • 工事前・工事中・工事後
  • 何の写真か

が分かれば十分です。

alt属性でよくある勘違い

alt属性に、

  • キーワードを無理に入れる
  • 長い文章を書く

必要はありません。

現場写真の場合は、 現場の状況をそのまま言葉にする 意識で問題ありません。

title・description・altはhタグ構造とセットで考える

これらのタグは、 単体で考えるものではありません。

  • h1でページのテーマが決まる
  • h2・h3で内容が整理される
  • その要約がtitle・descriptionになる

この流れができていれば、 タグの内容に迷うことは少なくなります。

ここまで整えばSEOとしての土台はできている

hタグ、title、description、alt属性が ページ内容と一致していれば、 SEOとしての土台は十分に整っています。

次の章では、

  • 内部リンクの考え方
  • やらなくていいSEO対策

について整理し、 実務としての全体像をまとめます。

内部リンクは「関連する工事ページ同士をつなぐ」だけでいい

内部リンクというと、 SEOのテクニックとして難しく考えがちですが、 建設業のホームページでは考え方はシンプルです。

関連する工事・施工事例ページ同士を、自然につなぐ これだけで十分です。

施工事例を軸に内部リンクを考える

たとえば、 屋上シート防水の施工事例ページがある場合、

  • 防水工事のサービスページ
  • 他の防水工事の施工事例
  • 雨漏り修理の解説ページ

など、 内容が近いページとリンクでつなぎます。

<a href="/waterproof/">防水工事の詳しい内容はこちら</a>
<a href="/case-waterproof/">他の防水工事の施工事例を見る</a>

ポイントは、

  • 無理にたくさんリンクしない
  • 実際に関係のあるページだけをつなぐ

という点です。

「このページを読んだ人は、次に何を知りたいか」で考える

内部リンクを考えるときは、 SEOの評価よりも、

このページを読んだ人は、次に何を見たいか

を基準にすると、自然な構造になります。

施工事例を読んだ人であれば、

  • 同じ工事の他の事例
  • 工事内容の詳しい説明
  • 問い合わせページ

に進みたいはずです。

この流れができていれば、 SEO的にも問題ありません。

やらなくていいSEO対策

実務でSEOを任されると、 「あれもやったほうがいいのでは?」 と不安になることがあります。

ただし、建設業のホームページでは、 以下のような対策は 優先度が低い、もしくは不要 なケースがほとんどです。

被リンク集めを目的にした営業

業者に依頼して被リンクを集める、 相互リンク集に登録する、 といった施策はおすすめしません。

建設業の場合、

  • 元請け
  • 協力業者
  • 所属している組合・協会

など、実際の関係性の中で 名前が出ていれば十分です。

意味のないキーワード詰め込み

本文やalt属性に、 同じキーワードを何度も入れる必要はありません。

施工内容や現場状況を 自然な文章で書いていれば、 SEOとしては問題ありません。

とにかく記事数を増やすこと

内容が薄い記事を量産するよりも、

  • 施工事例を丁寧に書く
  • 工事内容を分かりやすく解説する

ほうが、建設業のSEOでは効果的です。

ここまでできていればSEOとしては十分

この記事で解説してきた内容を整理すると、

  • 1ページ1テーマで内容を整理する
  • hタグで施工内容の流れを分かりやすくする
  • title・descriptionでページ内容を正確に伝える
  • 写真とalt属性で現場の状況を説明する
  • 関連ページ同士を内部リンクでつなぐ

ここまでできていれば、 建設業のSEO対策としては 十分に土台ができている状態 です。

まとめ|建設業のSEO対策は「現場を正しく伝える作業」

建設業のSEO対策は、 検索順位を操作する作業ではありません。

どんな工事を、どんな現場で、どうやって行ったのか。
それを、必要な人に分かる形で伝えること

が結果としてSEO評価につながります。

まずは、

  • 施工事例を1つ、丁寧に書く
  • ページ構造を整える

ことから始めてください。

それが、 建設業のホームページで 長く効果が出続けるSEO対策です。

建設業SEO対策 実務チェックシート

以下は、この記事で解説した内容をもとにした 建設業向けSEO対策の実務チェックシートです。

すべてを一度に満たす必要はありません。 「できている」「これから対応する」を整理するために活用してください。

① ページ構成・テーマ整理

  • □ 1ページにつき1つの工事・テーマに絞っている
  • □ ページの内容を一言で説明できる
  • □ 他のページと内容が重複していない

② hタグ(見出し構造)

  • □ h1は1ページに1つだけ設定している
  • □ h1を見るだけでページ内容が分かる
  • □ h2で施工の流れ・内容を区切っている
  • □ h3で現場作業の具体的な内容を補足している
  • □ 見出しだけ読んでも内容の流れが分かる

③ titleタグ

  • □ 何の工事・施工事例か分かるタイトルになっている
  • □ 「施工事例」「工事内容」などページの種類が分かる
  • □ 会社名だけのタイトルになっていない

④ ディスクリプション

  • □ ページを読むと何が分かるか書いている
  • □ 施工前・施工中・施工後など内容が想像できる
  • □ 他のページと同じ文章を使い回していない

⑤ 画像・alt属性

  • □ 施工前・施工中・施工後の写真を掲載している
  • □ alt属性に「何の写真か」を書いている
  • □ キーワードを無理に詰め込んでいない

⑥ 内部リンク

  • □ 関連する施工事例や工事ページにリンクしている
  • □ 「このページを読んだ人が次に知りたい内容」を意識している
  • □ 無関係なページへのリンクを貼っていない

⑦ やらなくていいSEOに手を出していないか

  • □ 被リンク集めを目的にした営業をしていない
  • □ 意味のないキーワード詰め込みをしていない
  • □ 内容の薄い記事を量産していない

⑧ 運用・更新

  • □ 新しい施工事例を定期的に追加している
  • □ 古い施工事例の情報を放置していない
  • □ 写真や内容を見直す時間を確保している

すべてにチェックが入っていなくても問題ありません。

チェックが多く入るほど、
建設業のSEO対策としては「ちゃんとした状態」に近づいています。

まずは、施工事例ページを1つ選び、 このチェックシートを使って見直してみてください。