道路・橋梁・建築物などのインフラは、目に見える本体工事だけで成り立つわけではありません。構造物を強くし、断熱し、安全に使えるようにするための「附帯工事」が不可欠です。
本記事では、建設業の中でも構造・性能・耐久性を支える5つの附帯工事業種をわかりやすく解説し、それぞれの役割や必要性を簡潔に整理します。
インフラ附帯工事に含まれる5業種
建設業許可における「附帯工事」は以下の5業種で構成されています。
建物・インフラの強度、耐久性、快適性に直接影響する工事が集まっています。
インフラ附帯工事の特徴
- 建築物や構造物の「性能」を左右する工事が多い
- 施工技術・職人技能が品質に大きく影響する分野
- 大型建築・公共工事で幅広く必要とされる
- 元請・下請に関わらず専門性が必須
- 耐震化・断熱化ニーズの増加で需要が高い
建物やインフラの“見えない部分を支える”重要性が高いカテゴリです。
代表業種の簡易解説
鋼構造物工事
鉄骨フレーム・橋梁部材・鉄塔など、鋼材を使用する構造物を製作・組立する工事。大規模インフラで欠かせない専門業種。
鉄筋工事
コンクリート構造物の内部に組む鉄筋を加工・組立する工事。建物・橋梁の強度を支える基礎的な工種。
ガラス工事
建築用ガラスやサッシを取り付ける工事。断熱・防火・防犯機能など、建物性能に直結。
熱絶縁工事
建物や設備に断熱材・保温材を取り付ける工事。省エネ性能や室内環境に大きく影響。
タイル・れんが・ブロック工事
タイル壁・れんが積み・ブロック塀などの仕上げ・構造を施工する工事。外装・外構で幅広く活躍。
附帯工事が活躍する主なシーン
- 鉄骨建築の組立や橋梁の架設
- RC造建物の鉄筋組立
- 建物外装や窓の設置
- 断熱リフォーム・省エネ改修
- 外構・エクステリア工事
インフラ附帯工事と建設業許可
附帯工事は専門技能が必要であり、建設業許可の審査では専任技術者の経験・資格が特に重視されます。
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まとめ:附帯工事は“インフラの品質そのもの”を支える専門分野
附帯工事は目に見えにくい部分を支え、建物・インフラの安全性や耐久性を大きく左右する重要な工種です。質の高い施工には専門知識と熟練した技能が不可欠です。
各業種の詳細は、個別記事にてさらに深掘りしています。ぜひ合わせてご覧ください。
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