建設業のホームページは、「何ページあるか」ではなく「どんなページを、どの役割で配置しているか」で成果が決まります。専門家として断言しますが、どれだけデザインが良くても、必要なページが揃っていないサイトは問い合わせも求人もほとんど増えません。
とくに外構工事・舗装工事・造成工事・解体工事・塗装工事・防水工事など、地域密着型の建設業では、ページ構成=集客力そのものです。
この記事では、建設業ホームページに「必ず必要なページ」と「あれば強いページ」を整理し、それぞれがどのように売上・求人・信用につながるのかを、専門家の視点でわかりやすく解説します。
建設業ホームページは“構造がすべて”
飲食店や美容室などと違い、建設業のホームページは次のような特徴があります。
- 単価が高い(1件の受注額が大きい)
- 専門性が高く、説明すべき情報量が多い
- 工事の種類が多く、ユーザーが求める情報がバラバラ
- 採用難で、求人も同時に考えなければならない
つまり、「会社案内+お問い合わせフォーム」だけのシンプルなサイトでは、まったく役割を果たせません。
工事別ページ・施工実績・求人ページなど、建設業に特有のページを正しく揃えたホームページだけが成果を出します。
ここからは、建設業ホームページに必須のページを1つずつ解説していきます。
必須ページ①:工事別ページ(外構・舗装・造成・解体・塗装 など)
建設業ホームページで最初に考えるべきは「工事別ページ」です。 外構工事・舗装工事・造成工事・解体工事・塗装工事・防水工事など、対応している工事ごとにページを分けることが絶対条件です。
よくある失敗は、次のような構成です。
- 事業内容ページの1ページに、外構・舗装・造成をすべてまとめてしまう
- 工事ごとの違いがほとんど説明されていない
- 「土木一式工事」とだけ書かれていて、ユーザーに伝わらない
この構成では、ユーザーにもGoogleにも「何が得意な会社なのか」が伝わりません。 1工事=1ページが原則です。
工事別ページが必要な理由
- SEO(地域名 × 工事名)で上位表示するための“受け皿”になる
- ユーザーが自分に関係する工事だけを安心して詳しく読める
- 施工実績や事例を紐づけやすくなる
たとえば土木系なら、次のような分け方が基本です。
- 外構工事
- 舗装工事
- 造成工事
- 土木一式工事
工事別ページは、そのまま「専門ページ」になります。 専門ページの数と質=ホームページの強さと考えて間違いありません。
工事別ページの基本構成(テンプレ)
- その工事でできること・できないこと
- 工事の流れ(問い合わせ〜完工まで)
- 施工実績へのリンク
- よくある質問
- 見積り・問い合わせへの導線
この構成をすべての工種で揃えることで、サイト全体の“土台”が完成します。
必須ページ②:施工実績ページ(工事名 × 地域名)
建設業ホームページにおいて、施工実績ページはサイトの心臓です。 施工実績は次の3つの役割を同時に果たします。
- 地域SEO(○○市 × 外構工事など)の強化
- ユーザーへの信頼獲得
- 自社の得意分野のアピール
施工実績が「数件だけ」「写真1〜2枚のみ」というサイトは、その時点で大きく損をしています。
施工実績ページが必要な理由
- 地域名を自然に増やせるため、SEOの評価が積み上がる
- ユーザーが“本当に工事している会社かどうか”を判断する材料になる
- 元請け・発注者が安心して問い合わせできる根拠になる
たとえば、次のようなタイトルが理想です。
- 【大阪市住吉区】外構工事(駐車場拡張)
- 【堺市北区】舗装工事(私道アスファルト舗装)
- 【神戸市垂水区】造成工事(宅地造成)
このような施工実績が10件・30件・50件と増えていくと、ホームページ全体の力が一気に強くなります。
施工実績ページの基本構成
- タイトル:【地域名】+工事名+簡単な内容
- 工事場所:市区町村まで記載
- 工事内容:外構・舗装・造成などの種別+具体内容
- 工期:例:2週間・1ヶ月など
- 工事のポイント:こだわった点・工夫した点
- ビフォーアフター写真:最低3枚、理想は5〜10枚
- 関連する工事別ページへのリンク
単なる「写真置き場」ではなく、SEOと営業の両方を支える資産として施工実績を設計する必要があります。
必須ページ③:求人(採用)ページ
現在の建設業で、ホームページの役割は「集客」と同じくらい「採用」が重いと言っていい状況です。 どれだけ仕事があっても、人がいなければ現場は回りません。
にもかかわらず、採用ページが「1ページだけ」「文章数行のみ」という会社が非常に多いのが実情です。
求人ページが必要な理由
- 若手求職者は必ずホームページを確認するから
- 求人広告+ホームページで応募の“セット認知”が起きるから
- 採用で苦戦している会社ほど、ホームページの情報が薄いから
求人ページは、会社案内のオマケではありません。 「採用専用のランディングページ」として設計すべきです。
求人ページに必要な構成
- 採用トップ:どんな人と一緒に働きたいか
- 代表メッセージ:なぜこの仕事をしているのか
- 仕事内容紹介:工種別に具体的に説明
- 1日の流れ:出社〜退社までを写真つきで
- スタッフ紹介:写真+インタビュー形式
- キャリアステップ:未経験から何年でどこまで行けるか
- 福利厚生・給与:詳細かつ具体的に
- 募集要項:応募資格・勤務地・勤務時間・給与など
ここまで整えた採用ページは、応募数も定着率も明らかに変わります。
必須ページ④:会社概要・代表メッセージ
建設業は、安全・品質・法令遵守が求められる業界です。 そのため、会社概要と代表メッセージは「信用を支える土台」として非常に重要です。
会社概要ページに必要な項目
- 会社名
- 所在地(本社・営業所)
- 電話番号
- 代表者名
- 設立年月
- 建設業許可番号・業種
- 事業内容
- 資本金(可能であれば)
- 取引銀行(任意)
会社概要は、元請け・取引先・金融機関など、あらゆる関係者が確認するページです。 情報が抜けていると、それだけで「きちんとしている会社なのか?」という不安を与えます。
代表メッセージが必要な理由
- どんな思いで会社を続けているのかが伝わる
- 採用希望者が「この人の下で働きたいか」を判断できる
- 元請けや顧客に対し、姿勢や方針を示せる
建設業では、代表の人柄や考え方がそのまま会社の信用につながります。 顔写真付きで、丁寧な代表メッセージを載せることを強くおすすめします。
必須ページ⑤:お問い合わせページ
お問い合わせページは、ホームページの中で「最後の一押し」を担う極めて重要なページです。 ここが使いにくかったり、情報が不足していたりすると、せっかく興味を持ってくれた見込み客や求職者を逃してしまいます。
お問い合わせページが必要な理由
- 見込み客が「行動」に移るための受け皿になる
- 電話・メール・フォームなど、窓口を整理して提示できる
- 問い合わせ前の不安を解消する説明をまとめて掲載できる
建設業の場合、「とりあえず相談だけしたい」「相見積もりの1社として話を聞きたい」というユーザーも多いため、 「相談しやすさ」のデザインが特に重要です。
お問い合わせページに必要な要素
- 電話番号:スマホならタップで発信できる形式(telリンク)
- 受付時間:いつ電話してよいか明記
- メールフォーム:必須項目は必要最低限に
- 問い合わせ前の注意事項:対応エリア・対応できない工事など
- 個人情報の取り扱い:簡易なプライバシーポリシーへのリンク
フォーム項目が多すぎると途中離脱が増えます。 「名前・電話番号・メールアドレス・お問い合わせ内容」程度に絞るのが現実的です。
必須ページ⑥:Googleビジネスプロフィールと連携する導線
建設業において、Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)は、ホームページと並ぶ重要な接点です。 ユーザーは「地図から探す」「口コミを見る」動きが増えており、ここを無視するのは致命的です。
Googleビジネスプロフィール導線が必要な理由
- スマホで「近くの業者」を探すユーザーが増えている
- 口コミ・評価が「信頼」の判断材料になっている
- 写真投稿で工事実績をアピールできる
ホームページ側から Googleビジネスプロフィールへの導線を設置しておくことで、ユーザーは地図・口コミ・写真などをスムーズに確認できます。 また、Google側からホームページへのアクセスも増え、相互に評価を押し上げる関係をつくることができます。
ホームページ側に設置すべき導線
- フッターに「Googleマップはこちら」リンクを設置
- 会社概要ページに地図埋め込み
- アクセスページを用意し、Googleマップを表示
「場所がすぐわかる」「口コミが見られる」この2つは、建設業にとって非常に重要な信頼要素です。
“あれば強い”プラスアルファのページ
ここまで紹介したページが「必須」だとすれば、ここから紹介するページは“あれば確実に有利になるページ”です。 競合と差をつけたい会社は、ぜひ検討すべき内容です。
① よくある質問(FAQ)
見込み客や求職者が抱きがちな疑問を先回りして解消するページです。
- 工事の流れ
- 対応エリア
- 支払い方法
- 保証・アフターサービス
- 求人に関する質問 など
FAQがあると、問い合わせ前の心理的ハードルが下がります。
② 保有資格・許可一覧
建設業許可・土木施工管理技士・建築施工管理技士・電気工事士など、保有資格を一覧で掲載します。 「誰が、どんな資格を持っているか」まで書けると理想的です。
③ スタッフ紹介ページ
採用だけでなく、発注側にも好印象を与えます。
- 現場を任せる人の顔が見える
- 社内の雰囲気が伝わる
- 「しっかりした会社だ」と感じてもらえる
④ 機材・設備紹介ページ
重機・舗装機械・高所作業車・自社ヤードなどの紹介ページです。 技術力・対応力・スケール感を伝えるのに非常に有効です。
⑤ 企業ストーリー・沿革
創業の経緯・これまでの歩み・大切にしている価値観などをまとめるページです。 とくに地場の建設会社では、「地域との関わり」「どのように信頼を積み上げてきたか」を伝えることが、発注者や求職者の安心につながります。
建設業ホームページの“正解構造”サイトマップ例
ここまでの内容を踏まえると、建設業ホームページの理想的なサイト構造は次のようになります。
▼ サイトマップ例
- トップページ
- 工事別ページ
- 外構工事
- 舗装工事
- 造成工事
- 解体工事
- 塗装工事
- 防水工事
- 施工実績
- 外構工事の実績
- 舗装工事の実績
- 造成工事の実績
- 求人・採用情報
- 採用トップ
- 代表メッセージ
- 仕事内容紹介
- 1日の流れ
- スタッフ紹介
- キャリアステップ
- 福利厚生・募集要項
- 会社案内
- 会社概要
- 代表メッセージ
- 沿革
- 保有資格・許可
- アクセス(地図・Googleマップ)
- よくある質問(FAQ)
- 機材・設備紹介
- お知らせ・ニュース
- お問い合わせ
この構造でホームページを設計すると、
- 見込み客向け:工事別ページ+施工実績+お問い合わせ
- 求職者向け:採用ページ一式+スタッフ紹介
- 元請け・発注者向け:会社概要+保有資格・許可+実績
というように、ターゲットごとの導線が自然と整います。
まとめ|建設業ホームページは「必要なページが揃っているか」で成果が決まる
建設業のホームページは、見た目よりもページ構成と情報量が重要です。 どれだけデザインが良くても、工事別ページ・施工実績・求人ページが弱ければ、問い合わせも応募も増えません。
専門家として断言しますが、次のページが揃っていれば、建設業ホームページは必ず成果を出せる土台になります。
- 工事別ページ(外構・舗装・造成・解体・塗装・防水など)
- 施工実績ページ(地域名 × 工事名)
- 求人・採用ページ(構造化された採用情報)
- 会社概要・代表メッセージ
- お問い合わせページ
- Googleビジネスプロフィールとの連携導線
さらに余裕があれば、FAQ・スタッフ紹介・機材紹介・企業ストーリーを足すことで、競合より一歩抜きん出たホームページになります。
「何となくそれっぽいサイト」を作るのではなく、建設業にとって本当に必要なページを揃えた“戦略的なホームページ”を構築することが、売上・採用・信用のすべてを強くする最短ルートです。


