建設業許可の手数料とコストの仕組み──新規・更新・業種追加まで徹底解説

建設業許可の手数料とコストの仕組み

建設業許可を取得・維持していくためには、申請手数料や専門家への報酬など、さまざまな費用が発生します。 しかし、「どのタイミングでいくら必要なのか?」「更新や業種追加はいくら?」など、具体的な金額や仕組みが分かりづらいという声が多くあります。

本記事では、建設業許可にかかるすべての費用を、新規申請から更新、業種追加、変更届まで体系的に整理し、初めての方でも理解しやすくまとめました。

この記事を読めば、建設業許可の全体コストが明確になり、資金計画も立てやすくなります。

建設業許可にかかる費用は大きく4つ

建設業許可で発生する費用は、次の4種類に分かれます。

  1. ① 行政への申請手数料
  2. ② 専門家(行政書士)の報酬
  3. ③ 書類収集にかかる実費
  4. ④ 許可取得後の維持コスト

まずは最も重要な「手数料」について解説します。

① 行政への申請手数料(新規・更新・業種追加)

建設業許可の手数料は、申請内容によって異なります。

■ 新規許可(一般・特定)

  • 都道府県知事許可:90,000円
  • 大臣許可:150,000円

新規許可が最も高額です。

■ 更新申請(5年ごと)

  • 知事許可:50,000円
  • 大臣許可:50,000円

更新は新規よりも安く設定されています。

■ 業種追加

  • 知事許可:50,000円
  • 大臣許可:50,000円

建設業許可を取ったあと、新たな業種(例:大工工事に加えてとび工事を追加)を取る場合の手数料です。

■ 般・特の変更

  • 一般 → 特定:90,000円
  • 特定 → 一般:90,000円

元請で大規模工事を受注する場合などに必要です。

② 行政書士に依頼する場合の費用(相場)

建設業許可の申請は専門知識が必要なため、多くの企業が行政書士に依頼します。

依頼する場合の一般的な相場は次のとおりです。

■ 新規許可

  • 120,000〜200,000円(知事許可)
  • 200,000〜350,000円(大臣許可)

■ 更新申請

  • 40,000〜100,000円

■ 業種追加

  • 70,000〜150,000円

■ 変更届(役員・商号など)

  • 10,000〜50,000円

行政書士によってはパック料金を設けている場合もあります。

③ 書類収集にかかる実費

建設業許可申請には、登記事項証明書、住民票、納税証明などの各種書類を揃える必要があります。

実費の目安

  • 登記事項証明書:600円 × 必要部数
  • 住民票:300円 × 役員人数分
  • 納税証明:400〜500円
  • 資格証明の再発行費用:1,000〜3,000円
  • 残高証明書:500〜1,100円

全体で5,000〜15,000円程度となることが多いです。

④ 許可取得後にかかる維持コスト

建設業許可は取得して終わりではなく、その後もコストが発生します。

■ 決算変更届(毎年)

  • 行政書士報酬:20,000〜50,000円

提出自体に手数料はありませんが、専門家へ依頼するケースが多いです。

■ 5年ごとの更新費用

  • 手数料:50,000円
  • 行政書士報酬:40,000〜100,000円

■ 変更届(役員変更・商号変更・本店移転など)

  • 行政書士報酬:10,000〜50,000円

更新や変更を怠ると許可取消につながるため、注意が必要です。

建設業許可取得にかかるトータルコストの例

■ 例:知事許可(一般)を行政書士に依頼する場合

  • 申請手数料:90,000円
  • 行政書士報酬:150,000円
  • 書類収集:10,000円

合計:約250,000円

■ 自社で申請する場合

  • 申請手数料:90,000円
  • 書類収集費用:10,000円

合計:約100,000円

自社申請の方が安いですが、書類不備で時間がかかるケースが多く、行政書士への依頼が一般的です。

建設業許可でコストを抑えるためのポイント

  • 経管・専技の証明書類を最初に揃える
  • 事前相談を必ず行う
  • 書類の不備を減らすことで再申請を防ぐ
  • 行政書士の「パックプラン」を利用する

まとめ:建設業許可のコストは内容ごとに明確に把握すべき

建設業許可にかかる費用は、

  • 新規申請:90,000円(知事)
  • 更新:50,000円
  • 業種追加:50,000円
  • 行政書士報酬:内容により変動
  • 書類収集は5,000〜15,000円

といった形で明確に分類できます。

費用の仕組みを理解しておくことで、申請計画も立てやすくなり、無駄なコストを抑えることができます。

関連記事

建設業許可に必要な書類一覧
建設業許可の申請フロー
業種追加の方法と注意点