「土木工事」といっても、その内容は道路・造成・河川・上下水道・解体など多岐にわたります。本記事では、建設業29業種のうちインフラ整備に関わる8業種を「土木系工事」としてまとめ、わかりやすく解説します。
土木系の業種は公共工事との関わりも深く、技術者資格が求められる場面も多いため、建設会社にとって非常に重要な分野です。
土木系工事に含まれる8業種
建設業許可における「土木系工事」は以下の8つの業種で構成されています。
インフラの整備・維持・更新に関わる工事が中心で、国や自治体の公共工事で採用される頻度が高い業種群です。
土木系工事の特徴
- 道路・造成・河川など「街の基盤」をつくる工事が中心
- 大型機械(重機)を使用する工事が多い
- 公共工事(国・都道府県・市区町村)の案件が多い
- 技術者資格(施工管理技士)の重要性が高い
- 元請・下請ともに専門性が求められる
建設業全体の中でも、事業規模が大きく、許可取得のメリットが大きい分野です。
代表業種の簡易解説
土木一式工事
道路、橋梁、トンネル、造成など、複数の専門工事を統括する大規模工事が中心。現場全体を指揮・管理する元請ポジションが多い。
舗装工事
アスファルト舗装やコンクリート舗装など、道路整備に関する工事を担当。
とび・土工・コンクリート工事
重機を使った掘削・基礎工事・盛土・コンクリート打設など、建設現場の「基礎部分」を担当する職種。
造園工事
公園・街路樹・庭園などの設計施工を行う工事で、公共工事としての需要も高い。
解体工事
建物の撤去・解体を行う工事。専任技術者の要件が厳しくなるなど、法整備が進んでいる分野。
土木系工事が活躍する主なシーン
- 道路・高速道路の新設・補修
- 宅地造成・土地の切り盛り
- 河川改修・堤防工事
- 上下水道の整備
- 建物建設前の基礎工事
- 公共施設・インフラ整備工事
土木系工事と建設業許可
土木系工事は、特に公共工事との関連が深いため、建設業許可の取得は必須級です。 許可の取得に関わる記事は以下から確認できます。
まとめ:土木系工事は街づくりの根幹を支える重要分野
土木系工事は「街の基盤」をつくる工事であり、大規模工事や公共工事と密接に関わる重要分野です。
各業種の詳細は、それぞれの個別記事で深掘りしていますので、ぜひあわせてご覧ください。
→ 建設業とは?

